感謝
石原 知慧美
　三十年前、私は精神の病気を発病した。その直後、何回も自殺未遂を繰り返した。
　それから、長年一番苦しんだことは、自分に何一つできることがなかったことだ。来る日も、来る日も、無為に過ごした。寂しく、辛く、虚しく、悲しかった。本気で、自殺したかった。
ただ、こんな私は、大学ノートに、自分の心情を詩に書きためていた｡そして、私を救い上げて下さった恩人の女性から、絵を描くようにすすめられた。
そして、発病して二十九年目に、それらを載せた本を出版することになった。奇跡のようであった。
また、私は、その一冊目にもまして、二冊目を発行したいと、強く望んでいた。二冊目は、自分の病気が大きく回復した内容であった。それが、私のように精神を患った人に対して、助けになりはしないかと思った。ただし、一冊目は、高額な費用がかかり過ぎていた。二冊目は、低コストで作りたかった。
こんな時、インターネットで、一粒社を見つけた。自費出版が、他の会社より安価でできる、良心的な会社であった。
私は、一粒社で、自費出版することを決意した。
それから、本作りが始まった。スピーディーに、確実に、本作りが進んだ。何より電話での応対がきちんとしていて、親切で、気持ち良かった。私は、快く、本作りができた。
そして、でき上がった本が送られて来た。開いて見ると、レイアウトがとても良かった。出来上がりに十分満足した。父母も、読んでみて、いい本ができたと喜んでくれた。
一粒社で、二冊目の本作りをして正解だった。感謝すると共に、担当して下さった宮原さんにお礼を言いたい。本当にありがとうございました。

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• [　著者の声寄稿者：石原 知慧美　]