気の向くままに
- [ カテゴリ:自分史・趣味 ]
気の向くままに
著者 丸坪 憲 様
「人生は人とのすれ違い~気の向くままに」
「気の向くままに」人生の出来事や思い出、今、考えていること、気の付いたことを書き綴った、自分史でもありエッセイでもある著書。著者自ら「終活記録」と名付け、「気ままに生きる」ことを提唱。豊かな人生経験からくる奥深さと自由で爽やかな読後感を感じさせる一冊です。
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本を書こうと思ったきっかけは?
この年になったら、就活や婚活もできませんし、ただいたずらに時を過ごすばかりではなく、人生の「終活記録」として、なにか書き置くことを考えたんです。ただ、書けること、書けないことがありますからね。まだ遺書を書くのには早いから、過去を振り返り、残された人生をどう気ままに生きるかということを綴ってみようと思いました。
本を書くにあたって工夫したことは?
自分史を書くのに、「生まれてから終局までの記録」ではないものを考えました。自分のルーツをたどり、幼少時代から学生時代、社会人になって仕事を始め、結婚をして家庭を持ち、子育てを終えて定年になり、余生を過ごして病をかかえ、やがて人生の終局を迎える―というただの自叙伝ではなく、自分の今までの人生は何であったのか、これからの余生をどう過ごすか、ということを考えてみようと思いました。
自費出版に関して心配だったことは?
自分と関わりのあった方々のことです。気を遣うことになるわけですが、あくまでもイニシャルを使い、相手に失礼のないように、しかも書けることと書けないことの区別をすることですね。場合によってはご了承を得ることもしました。
一番苦労したことは?
文章全体を通して、用語の統一をすること。例えば、文体が「ですます調」になったり「である調」になったりしてるのに、読み返した時気付いたんですね。それを統一することです。でも、気にするとキリがありませんので、読んでみてあまり抵抗がなければよし、としないと何も書けませんよ(笑)。
できあがってみて感じたことは?
「良くできた」とは自分では言えませんねえ…(苦笑)。ただ、失礼な言い方かもしれませんが、編集部はある程度一つのパターンに当てはめようとしますから、できれば自分で表紙から目次、写真のレイアウトまでしてみた上で、編集部に相談することだと思いますね。できあがってから反省することもありましたが、責任は自分で負えばよいので、これでよかったと思うことでしょうか。
今後の出版予定はいかがですか?
経費のこともありますので、最初は数十冊配布しました。そうしたら、10通のお手紙と数人からのお電話をいただきましてね。たとえば「少し開いたら、吸い込まれるように読んでしまいました」とか、「いつも机上に置いて、気の付いた時、開いて読み、忘れかけたことをふと気付かせてくれる大切な本」とか、「書かれた文章にふれると何か身近に感じ、不思議な気持ちになりました」とか…。同世代の方からの共感をいただいたことは、何よりも嬉しいことですね。普段はあまりお会いしたことのない方からも、書籍を通して私とご縁ができたように感じるというご感想もいただきました。一冊書き終えるともう、次のことを考えてしまいますが、特に決めている題材はありません。でも、なぜか心が騒ぐんです。